大人の健康生活ガイド:30代の健康 大人の健康生活ガイド:40代の健康 大人の健康生活ガイド:50代の健康 大人の健康生活ガイド:60代の健康 大人の健康生活ガイド:70代の健康

医師の性差

このコーナーでは主に病気の性差についてお話ししてきましたが、今回はちょっと趣向を変えて、病気を治療してくれる「医師」にスポットを当ててみましょう。厚生労働省の「医師・歯科医師・薬剤師調査」という調査から、医師の数を男女で比較することができます。

みなさん、最近は女性のお医者さんが増えてきたとお感じになられるのではないかと思いますが、それでもまだ医療従事者といえば、男性の医師、女性の看護師さん、というのがオーソドックスなスタイルのようなイメージがあります。実際はどうなのでしょうか?

◆ ◆ ◆

まずは全診療科合計の医師数について。医師免許取得者ではなく、医療施設で従事している(実際に働いている)医師の数での比較です。平成18年の同調査によると、男女合計の医師数は26万3540人、このうち男性が82.8%、女性が17.2%と、まだ圧倒的に男性医師のほうが多いことがわかります。

年齢別にみると、男性は40歳代が26.5%と最も多く、男性医師の4人に1人の割合です。30代(22.4%)と50代(22.2%)がこれに続きます。女性では30代が34.6%で最も多く、女性医師の3人に1人の割合です。40代(21.6%)、20代(20.6%)がこれに続きます。

男性に比較して若い女医さんが多いという結果ですが、これには若い世代の医師では実際に女性が年々増えていること、それに結婚や出産を機に医療の現場から離れてしまう女医さんが少なくないことが関係しています。

◆ ◆ ◆

では、10年前の平成8年の調査と比べて女性医師がどのくらい増加したのかみてみましょう。平成8年の医師の総数は23万297人で、うち男性が86.7%、女性が13.3%でした。前記のように平成18年調査における女性医師の比率は17.2%ですから、10年で女医さんがだいぶ増えたことがわかります。

とくに若い世代でこの変化が激しく、例えば40歳未満の医師数で比較すると、男性医師は7万6684人から6万5642人に減少しているのに対して、女性医師は1万6923人から2万4956人と約1.5倍に増加しています。

◆ ◆ ◆

それでは次に、診療科別に男女比をみてみましょう。

表を別ページで開く

女性医師の比率が高い診療科はに示すように、小児科や眼科、皮膚科、婦人科などで、これらが女医さんに人気のようです。

この調査では「研修医」という項目も挙げられていて、その研修医も女性の比率が高いことがわかります。

つまり、これからどんどん若い女医さんが増えてくるということです。男性の患者さんには「うれしい」現象かもしれませんね。

反対に、女医さんが少ないのは、外科、整形外科、泌尿器科、脳神経外科、心臓血管外科、呼吸器外科など、外科系の診療科。

近年、医師の間では、仕事がハードで訴訟リスクの高い外科系が敬遠される傾向があり、外科医の減少が問題になっています。

このままでは将来的に、すぐに手術が必要な患者さんも手術が受けられず“順番待ち”で“手遅れ”になってしまう可能性が指摘されています。

さきほど女性医師が増えると男性患者さんが喜ぶなどと冗談を書きましたが、女性医師が増えることは実際に、性差医療(男女の性差に重視した医療)の普及という点でも良いことは間違いありません。しかし、もしそのことが若い外科医の減少の一因になっているとしたら、少し将来が心配ですね。


(2009/09/24)
(ku)

10月8日は、糖をはかる日
大人の健康生活ガイド facebook
更新情報配信中!
あなたの年代の“平均余命”
知っていますか??
お住まいの地域の「健康リスク」
“死因別死亡率”
病気別ガイド - 原因・症状・対策 -
あなたの脳は大丈夫?

第11回 読み書き「難読漢字・花偏」

難読漢字の読みに挑戦する問題です。何故そのような漢字になったのか調べてみるのも脳の活性化につながります。(2013/2/20)

 続きはこちら