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喘息の性差

喘息と聞くと、子どもの病気だと思われる方が多いかもしれませんが、このホームページ「大人の健康生活ガイド」をご覧になるような成人の喘息も少なくありません。

喘息にも男女の差「性差」があり、子どもの喘息と大人の喘息で、その性差の現れ方が少し異なります。例えば患者(患児)数。

乳幼児の喘息は男児に多く(乳児では男児が女児の2-3倍)、成長するにつれてその差が少なくなります。10歳ぐらいになると、頻度が男女ほぼ同じくらいになります。そして成人の喘息では、女性が男性よりもやや多くなります。

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喘息は気道(気管や気管支)に慢性的な炎症があって、なにかの刺激を受けたときに気道が狭くなり呼吸が苦しくなる発作を繰り返す病気です。気道の炎症や発作の原因として、子どもの場合はアレルギーの関与が強く、大人の喘息の場合はアレルギー以外の影響が強いという違いがあります。

大人に多い非アレルギー性喘息のタイプの一つに、NSAIDs過敏喘息(アスピリン喘息)というタイプがあります。NSAIDsとは、非ステロイド抗炎症薬という一群の薬のことで、いわゆる‘痛み止め’として非常によく用いられています。薬の名称でいうと、アスピリン、インドメタシンなど多数あり、医師が処方する薬だけでなく、市販薬の成分にもとてもよく使われています。

これらNSAIDsによって引き起こされる喘息をNSAIDs過敏喘息といい、発作が重症になることが多いことが知られています。そしてNSAIDs過敏喘息は発症頻度に顕著な性差があります。女性が男性の2-3倍です。

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喘息の患者数に、なぜ性差があるのでしょうか?

動物を使った研究の中には、オスのマウスの精巣を去勢してテストステロン(いわゆる男性ホルモンの一種)を抑制すると気道の炎症が悪化することや、プロゲステロン(女性ホルモンの一種)がアレルギー反応を促すことを示した報告があり、性ホルモンの関与が示唆されています。

また、喘息のある女性が妊娠すると、病状が悪化する場合と改善する場合があるのですが、男児を懐妊した場合は女児を懐妊した場合に比べて病状が軽減することが多いとする報告があります。さらには、閉経後の女性に行われることがあるエストロゲン(女性ホルモンの一種)補充療法によって、喘息が悪化するケースがあることも知られています。

これらはいずれも性ホルモンと喘息の関係、とくに女性ホルモンが喘息を悪化させる可能性を指し示しています。しかし、相反する結果が出た研究もあって、今のところまだはっきりとしていません。

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このような専門的な話とは別に、女性の喘息患者さんは、月経(生理)と喘息症状との関係を知っておくと治療に役立つかもしれません。成人女性の喘息患者さんの3?4割が、月経に伴い病状の悪化がみられるとされています。これを「月経喘息」と呼ぶこともあります。

一般に生理の3-4日前に症状が悪化し、生理が始まると軽快することが多く、また、ふだんの喘息の重症度が高いほど生理に伴う病状の変化が大きくなる(悪化しやすい)傾向があります。

このような変化が生じる理由も実はまだよくわかっていませんが、やはり性ホルモン分泌の変化が影響していると考えられます。また、月経前に体液が貯留しがちになる影響で、気道の粘膜にも浮腫(むくみ)が起き、発作が起きやすくなるのではないか、という考え方もあります。


(2009/05/25)
(ku)

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