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糖尿病の性差

糖尿病には、1型と2型が区分されています。ただし日本では圧倒的に2型が多いので、ここでは2型糖尿病の性差を考えてみましょう。

2型糖尿病は生活習慣病ですから、遺伝的要因と環境要因が重なりあって発病します。2型糖尿病を発病しやすくする環境要因とは、食べ過ぎ、運動不足などですが、それらが最もわかりやすい目に見えるかたちで現れた状態が、肥満です。

戦後の日本では、男性は一貫して肥満化の傾向が続き、女性は近年、若い世代を中心に少しやせる傾向がみられます。それが唯一の原因とは言えないものの、現在、男性の糖尿病有病者率は女性のそれよりも高くなっています。

もっとも、男性の糖尿病有病者率が高いのは日本人に限ったことではなく、多くの国で同じ傾向がみられます。動物を使った研究では、雄の精巣を取ると糖尿病の発病が減り、雌の卵巣を取ると糖尿病の発病が増えるという結果も報告されていて、どうやら性ホルモンの違いも、糖尿病有病者率に性差がある原因のようです。

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ところで、ほとんど自覚症状のない糖尿病という病気を、なぜ診断し治療するのかというと、それは、合併症を防ぐためです。糖尿病であっても早期からしっかり治療を続けていれば、合併症を抑えることが可能です。つまり、糖尿病の治療目的は、合併症の発病・進行を抑えることにあるということです。

では、その肝心の合併症の発病・進行しやすさに、性差はあるのでしょうか。

糖尿病性腎症(糖尿病による腎臓の病気)で末期腎不全になったり透析治療が必要になるのは男性のほうが多いという報告もあるようですが、一般的に、糖尿病に特異的な三大合併症の起きやすさには性差が少ないとされています。三大合併症の起きやすさと最も密接に関係しているのは、血糖コントロール状態、要するに糖尿病の治療のよし悪しそのものです。

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一方、糖尿病に特異的ではないものの、やはり糖尿病で起こりやすい病気の一つに、動脈硬化があげられます。そして、動脈硬化は、男性よりも女性のほうが、糖尿病の影響が大きく現れる傾向があるとされています。

その理由はまだはっきりしていませんが、もともと女性は男性よりも動脈硬化性の病気が少ないので、糖尿病という危険因子がある場合、男性に比べてそれがより大きな意味をもってくるのかもしれません。

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糖尿病の性差を語るとき、女性の月経にも触れておく必要があります。月経周期にあわせて血糖値が変化する方がかなりいらっしゃるからです。とくに、1型糖尿病の患者さんに、よくみられる現象です。インスリン注射量の調節が必要なケースもあります。

なお、1型糖尿病は“子どもの糖尿病”と呼ばれることもあり、成人前(とくに思春期)に発病することが多い病気です。思春期における1型糖尿病の発症率は、女子のほうが男子よりもやや多く、思春期以外の年齢層ではほとんど差はありません。

また、これは性差とは関係ないことですが、1型糖尿病は成人する前に発病することが多いものの、このホームページをご覧になっている“中高年”と呼ばれる年になってから発病することもあります。加えて、治療法が進歩したおかけで、小児期に発病しても中高年になるまでお元気で過ごされる方が増えてきました。「1型糖尿病=子どもの糖尿病」とは、もはや言えなくなってきています。

参考:糖尿病ネットワーク


(2008/10/25)
(ku)

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