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メタボリックシンドロームの性差

メタボリックシンドローム(以下、メタボ)とは、糖尿病や高血圧、脂質異常症(高脂血症)といった複数の生活習慣病の予備群の状態です。

これまでは、健康診断でいくつかの検査値の異常が見付かってもそれが軽度だった場合は、「経過観察」とされてきました。そのため、異常が見付かっているのにそれを放ったまま年月だけが過ぎていく、ということがほとんどでした。

「“予備群”なら病気ではないのだから、なにもしないでいいのでは?」と思われるかもしれません。しかし、軽度の異常であってもそれが重なると、動脈硬化や脳卒中といった合併症が起こりやすくなります。

病気別に定められた診断基準では捕らえられなかった危険を見つけ、早期に対処するため、メタボの診断基準は設けられました。

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メタボの診断では、腹囲の計測が必須です。内臓脂肪の蓄積を調べるためで、血糖値や血清脂質、血圧といった複数の検査値に異常が生じる原因が、内臓の周辺に脂肪が過剰に溜まっている「内臓脂肪型肥満」だからです。

腹囲の基準値は男性85cm以下、女性90cm以下です。腹囲がこの基準値以上だと、「内臓脂肪型肥満」と推測されます。そして、腹囲が基準値を超え、かつ、血糖値、血清脂質、血圧のうち2つ以上に異常があるとメタボと診断されます。

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そのメタボにも性差があります。例えば「国民健康・栄養調査」の結果にメタボの診断基準に当てはめてみると、男性22.4%、女性10%がメタボに該当し、その差は2倍以上です。

このような差が生じる原因の一つに、腹囲の基準値の差も当然あります。では、なぜ腹囲の基準値が、女性に甘く、男性に厳しいのでしょうか?

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「身長の高い男性の腹囲の基準値が女性より厳しいのはおかしい」「基準値は男女逆なのでは?」という疑問は、国内外から指摘されています。しかし、この基準値は、内臓脂肪面積が100平方センチメートル以上になると複数の検査値に異常が現れやすくなるというデータもとに、内臓脂肪面積100平方センチメートルに相当する腹囲を統計的に算出したものです。このような算出ができた背景には、内臓脂肪面積の測定に必要なCTスキャンなどの画像診断機器が、世界で最も普及していたことがあります

これまでも、男性は内臓脂肪型肥満と思われる上半身肥満が多く、女性は皮下脂肪型肥満が多いということはよく知られていました。内臓脂肪面積から腹囲径を統計的に算出した基準値は、その裏付けとも言えるのです。

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そもそもメタボは、脳卒中や心臓発作などの血管病の予防のためのひとつの指標です。そして脳卒中や心臓発作などの血管病の発病率は、実際、男性よりも女性のほうがずっと少ないのです。ですから、女性のメタボ人口が男性の半分以下というのは、それほど不思議なことではありません。

ただし、診断基準が設けられた後もさまざまな研究結果が発表されており、血管病の予防により適した基準がさらにはっきりしてきました。今後、こうした研究の成果を反映し、メタボの基準値が変更されるこもあるでしょう。

参考:メタボリックシンドローム・ネット


(2008/05/25)
(ku)

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