大人の健康生活ガイド:30代の健康 大人の健康生活ガイド:40代の健康 大人の健康生活ガイド:50代の健康 大人の健康生活ガイド:60代の健康 大人の健康生活ガイド:70代の健康



第22回のテーマは
 
応募総数
 

 妻の笑顔を見るために

N.Aさん(岡山県)

38歳の僕は平成21年4月突然うつ病になった。それまで土日の休みもなく、毎日残業に次ぐ残業の嵐で働きづめだった。いつも通りの日常の勤務中、症状は突然現れた。電話が鳴り左耳に当てる、ところがである、相手の言っていることがさっぱり聞き取れないのだ。日本語なのにまるで未知の外国語を聞いているように感じられた。

心療内科を受診したところ「過労によるうつ病、3カ月の要休養」と診断された。何で僕がうつ病なんかに、と思ったが、心のどこかで(これで仕事を休める…)とホッとしたもの偽りざる心境だった。

家に帰り、妻に事の顛末を話した。妻はどんな顔をするのか不安だったが、意外にも「あら、そう。じゃ、しばらくはゆっくり休めるわね。あんなに仕事してたら、体のどこかにガタがきて当然よ」と言っただけだった。拍子抜けしたが、正直妻のこの言葉には救われた。

だが、ここからが僕のうつ病との戦いの始まりだった。虚無感に襲われ回復しないのではないかと不安になり、心が弱いからこんなことになってしまったのだ、と自分を責めたりした。実際、病状は思わしくなく7月に一旦復職したはみたものの12月から再度休職ということになってしまった。

僕は不安ややり場のない怒りを妻にぶつけたりした。駄々っ子のような僕の話を、小学校から高校まで同級生の妻はいつでも何時間でも聞いてくれ、僕を理解しようとしてくれた。そんな妻に有難味を覚えながらも、妻に話をした所でうつ病の辛さは所詮他人には分かりっこない。僕は独りぼっちなんだ、という思いを抱き続けていた。

僕に転機をもたらす日が来た。僕はその日調子が悪く悲観的になっていた。妻にもう自分は仕事ができないのではないだろうか、と訴えた。その時妻はこう言った。

「あなたが仕事を辞めることになっても、私が働きに行くから大丈夫。2人の子供も責任持って育てるから、何も心配しないで家族みんなでやっていきましょう」

両頬をひっぱたかれた気分だった。僕は自分の病気のことを考えているばかりで、妻を思う余裕などなかった。しかし妻は僕と子供の未来を考え、ここまで覚悟していたのだ。

僕は初めて自分と妻を苦しめるうつ病と真正面から戦おうと思った。書店に行き、うつ病に関する本を何冊も購入し知識を仕入れた。ただ抗うつ薬を飲むだけではなく、認知療法と言われる思考方法をプラスにする訓練も始めた。一日を午前と午後に分け、心身の状態を記録として残し、体調管理をするようにした。サイクリングも始めてみた。

妻は僕の変身ぶりを見て、本当に喜んでくれている。平成22年3月の復職を目標に、復職できた時に妻が見せるであろう笑顔をご褒美に、今日も僕はうつ病と戦っている。


(2010/01/23)

あなたの年代の
“平均余命”
知っていますか??
 30代    40代    50代
 60代    70代
あなたのお住まいの
地域の「健康リスク」
“死因別死亡率”
第11回 読み書き「難読漢字・花偏」
難読漢字の読みに挑戦する問題です。何故そのような漢字になったのか調べてみるのも脳の活性化につながります。

脚のしびれ、坐骨神経痛を解消するセルフマッサージ
(1)外すねの両手引き・・・両手を揃えて外すねに指を引っ掛けるように握り、手前側に強く引きます。

花粉の飛散ピーク時期を知って、かしこく対策
今年も花粉の季節がやってきました。昨年の今頃は、例年に比べ非常に多く花粉が飛散したこともあり、花粉症に悩まされた.・・・

認定NPO法人 日本グッド・トイ委員会
おもちゃを通しての社会貢献活動を実施しています。

第12回 荷物はいつも利き腕
いつも決まったほうの腕で荷物を持っていると、自然にからだがゆがんできます。からだのゆがみは、肩、腰、膝の痛みの・・・

たばこの性差
たばこが健康を蝕むことは周知の事実ですが、そのことにどれだけの深刻さを感じているかは人それぞれです。たばこを・・・

ウイルス肝炎と医療費補助
我が国の肝炎撲滅のための研究や対策は、迅速に目覚ましい成果を挙げて劇的に感染を減らした一方・・・