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 病を乗り越える夫婦の絆

脇 晴信さん(大阪府)

平成11年3月、実家の父から私の携帯の留守番電話サービスにメッセージが残されていた。

「お母はんが病気です。すぐ連絡下さい。」



2日後には大阪ドーム側の多根総合病院の母の病室に私は居た。私が着くなり、主治医からこう告げられた「大腸がんです」と。



私は仕事を休み、父と一緒に毎日見舞いに行った。父は、「なぁに、大したことないやろ。大丈夫や。大丈夫。」と、私に聞かせるでもなく、自身に何度もそう言い聞かせていた。



1週間後、患部の切除手術が行われた。関西に住む親戚皆な集まっていた。3時間がとても長く、冷たく感じられた。



「幸いにも転移が見られません。もう大丈夫と思われます。」と云う主治医の宣言に顔をくしゃくしゃにして喜ぶ父の顔。そんな顔で喜ぶところを見たことがないので今も記憶に生々しい。



その父も75歳になった平成17年9月に大腸がんで倒れた。長い間の看病疲れがたたり、母も同時に入院することになってしまった。平成14年11月から実家に戻って、買出しなど手伝っていた私に一気に世話の負担が圧し掛かってきた。



母が倒れてから10年。両親共にがん病巣を身体に抱えながら、夫婦で声掛け合って、そして最大限労わり合って今日までなんとか3人無事に生きながらえている。



多根総合病院の主治医も不思議がっていたのは、父がレベル4の末期の肝臓がんであるのに、みぞおちを押さえても少しも痛がらない事だ。そういえば、2人とも抗がん剤や放射線治療は一度も受けていない。否、本人たちが断固として受けるのをずっと拒んでいる。

「あと半年。秋まで保つかどうか。」と今年の3月に宣告された父。あれから早や9カ月も過ぎた。



「お父はん、気分はどない?」「お母はんこそ、しんどないか?」毎朝、こんな呑気な挨拶を2人は交わす。2人の間には、まるでがんで倒れて一時危なかった事があったなんて嘘だったかのような空気が流れている。しかし、現状は今日倒れて意識が無くなったとしてもおかしくない79歳と76歳である。



この夫婦の最大の関心事は、明けて4月から中学生になる初孫のセーラー服姿を見ることだ。夫婦で声を掛け合って願いが叶うように祈りにも似た挨拶を今日も交わす。



「気分はどない?」「しんどないか?」と。そこには実の息子でさえ入り込めない独特の世界観が確かにある。


(2010/01/23)

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