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第4回のテーマは
 
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 ジョギング、万歳!

松下 弘美さん(兵庫県)

痛風の持病がある。発作が起これば、文字通り、風が吹いても痛いという病気である。

薬で抑えることもできるが、薬に頼らず体重を落とし、食事に気を使うことでここ三年ほどは再発していない。しかし、油断をして食べ過ぎたり不摂生をしたりすれば、またいつ発症するとも限らない。そんな爆弾を抱えた毎日を送っている。

痛風になってから、朝ジョギングをするようになった。もともと体重を落とす目的で始めたが、これが意外な楽しさに満ちている。46歳になるので、軽快に走ることはできない。走るというよりは早歩きに近い。それでも坂を上り公園を抜け、1時間ほど休みながら走る。

朝の空気は心地よい。白い綿のような卵からカマキリの赤ちゃんが次から次に溢れ出たり、狸と出くわしたり、木の実をついばむ鳥たちと出会えたり、毎日新しい「驚き」がある。

春の楽しみは、木々の芽が次第に膨らみ、花をつけていくことである。やがて、梅の花が開き、木瓜の花が咲き、桜が開花し、ジョギングコースにはどんどん色彩が満ちてくる。まさに百花繚乱、大げさではない。溢れる色の中を走るのは、気持ちのよいものだ。

また、以前は春先花粉症に悩まされていたが、今年は症状が軽いと感じる。気のせいではない。心肺機能の向上が症状を抑えてくれていると信じている。花粉症だけではない。冬場、風邪をひくこともなくなった。

「どうせ三日坊主でしょ」最初そう言っていた妻も、だんだん応援してくれるようになった。去年からは、毎朝私と同じ時間に起き、朝食の支度を始める。そのためジョギングから帰ってくると、温かいご飯と味噌汁、それにお手製の漬け物が迎えてくれる。運動をした後の食事はことのほか美味しい。

「そろそろ一緒に走らない?」目下のところ、妻をジョギングに引っ張り込むのが私の悲願である。一人で走るよりも二人で走る方が「驚き」を共有できる。しかし妻は、「花粉症の季節が終わったらね」と言って逃げる。

去年は花粉が落ち着いた頃誘うと、「暑いから、夏が終わったらね」と言い、夏が過ぎ涼しくなると、「寒いから、温かくなったら」と逃げられた。今年こそ、何とかジョギングに誘い出す方策を見つけるつもりだ。

朝のジョギングは、痛風に翻弄されかけた私の人生に、小さな光を灯してくれた。ジョギング、万歳!


(2008/05/07)

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