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第4回のテーマは
 
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 リズミカルな毎日に

M.Hさん(鹿児島県)

イヌの体には時計が入っているのだろうか。

我が家には、一緒に暮らして14年になるイヌがいる。朝7時、夕方5時の散歩が日課となっているが、その時間になるとまるで時計を睨んでいたかのように「ワン」とおっしゃる。運動といえるかわからないが、唯一14年間続いているのが愛犬との散歩である。寒い朝は、起きるのが辛い。布団の中から右手だけを出して、片目を開けストーブを点ける。エイヤッと号令をかけ、冷水で顔を洗い大慌てで外に出ると、「遅いぞ」と言わんばかりに尻尾を振って体勢を整えているのだ。

家を出て信号機までは、小躍りするイヌに引かれながら走る。目標の信号機まではおよそ100メートル。ここまでは全力疾走だ。イヌも高齢だが、こちらも負けじとももを上げる。そこを越えると右や左を見る余裕が出てくる。すれ違う人とも会釈や挨拶を交わす。「おはようございます。寒いですね」などと言っていると、川沿いの土手にたどり着く。ここで彼は、じっくりと縄張り確認の臭いをかぐので、私は肩回しや首回しをしながら朝の空気を吸う。

次に、公園通りに進む。この公園には、独自のスタイルで運動をしているお爺さんがいる。雨の日は見かけないが、寒い日でもランニングシャツ1枚で大きな声を出しながら体操をしている。私とイヌを見ると大きな声で話しかけてくれる。

そしてゆっくりと公園通りを抜け、川沿いの堤防道へ。ここまでくると散歩も終わりに近い。目の前の信号を渡れば朝のゴールとなる。所要時間にして、20分程だろうか。夕方は、ルートを伸ばしたり変更したりして約30分のコースにする。寝坊したり体調が悪かったりと正確ではないないものの、わずかな時間だが、気がつけば雨の日も風の日も続けている。

健康のために運動、ダイエットのために運動、と意気込んでジムへ通ったりエアロビクスを習ったりしたこともあった。それ自体は楽しいし体調も良かったが、続けるのが難しい。毎日の腹筋やスクワットを自分に課したこともあったが、誰かが見張ってくれないと恥ずかしながら続かない。

運動はリズムだと思う。自分の生活にテンポよく刻めるようになるまでが難しい。ダイアモンドのような固い意思を持ちあわせていないので、鳴ったり鳴らなかったりの不協和音の毎日だが、朝夕の散歩だけはかろうじてリズムを保ち続けている。「誰のお陰だワン」という声も聞こえてきそうだが。


(2008/05/07)

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