30代はまだ人生の序の口。やりたいことがたくさんあり、夢と理想に向かってまっしぐら。忙しくて健康問題などは他人事のように感じてしまい、真剣にはとらえにくい時期です。
確かに30代までなら、太り過ぎに気をつける限り生活習慣病などが表立ってくることはあまりありません。しかし、知っておいていただきたいことが一つあります。それは、メンタルヘルス(心の健康)についてです。
30代の生活は結婚や子どもの誕生などで激しく変化します。親は現役を離れて扶養家族になり、あるいは介護が必要になることもあるでしょう。それまで自他ともに“若者”だからと考え、多少羽目を外しても大目に見られていたのが、家庭人・社会人としての責任と覚悟を求められるようになってきます。
こうしたことがメンタル面でのストレスとなり、心のバランスを崩しやするというのがこの世代の特徴の一つです。その証拠には、30代で生活習慣病がらみの病気で命を落す方は少ないものの、男性の死亡原因の1位、女性の2位が「自殺」であるという現実があり、この世代におけるメンタルヘルスの重要性を物語っています。30代に入ったら、心の健康にはしっかりと気をつけるようにしていきたいものです。
そしてもちろんメンタル面だけでなく、からだ(肉体)の健康にも十二分に気を配ることに越したことはありません。からだの諸機能の多くは20代のうちにピークを迎えます。30代は老化現象の初めの一歩にあたる年代でもあるわけです。中年になってから「自分の健康のために、家族の幸せのために」と慌てて生活習慣を変えようとしても、なかなかうまくいきません。将来に備えて、まだ若い今のうちから「一無(禁煙)」、「二少(少食、少酒)」、「三多(多動、多眠、多接)」のライフスタイルを心掛けるように致しましょう。