大人の健康生活ガイド:30代の健康 大人の健康生活ガイド:40代の健康 大人の健康生活ガイド:50代の健康 大人の健康生活ガイド:60代の健康 大人の健康生活ガイド:70代の健康

腰 痛

どんな病気?
腰痛――実に悩ましい症状ですね。椅子に座る、姿勢を変えるといった些細な動作でも「ビリッ」とくるので、からだを動かす前にいちいち“心構え”をして痛みに備えなければなりません。腰痛で悩んでいる人はとても多く、厚生労働省の調査では「有訴者率」(その症状を訴える人の割合)の第1位となっています。

このように患者さんにとって腰痛はかなり深刻な症状ですが、医学的にみると、腰痛が重大な病気によって起きるケースはそれほど多くありません。また、恐らくみなさんも経験的にご存じなのではないかと思いますが、腰痛のために本当に四苦八苦するのは1週間くらいで、数日たつと徐々に痛みが和らいでいきます。ただし、頻度は低いものの緊急治療が必要な“危険な腰痛”もあります。

例えば大動脈解離。心臓から全身へと伸びている動脈は、何度も枝分かれして先に行くほど細くなるのですが、大動脈は枝別れする前の非常に太い動脈です。その血管の壁が内側から剥がれ、まるで血管壁の中にもう一本血管ができてしまったようになる病気が大動脈解離です。

大動脈解離になると、その血管から枝別れしている血管への血流が妨げられたり、薄く脆くなった血管壁が血圧に耐え切れずに破裂してしまうこともあり、治療は一刻を争います。また、大動脈は背中のほうを通っているので、解離が起きたときに激しい腰痛が起きることがあります。

このほか、腎臓の結石や子宮の病気、脊椎(背骨)の病気などで起きる腰痛も、早めに診断を受け治療すべきケースです。なお中高年者ではがんの転移による場合もあり得ますので要注意です。

腰痛は一般にからだを動かさなければ痛みが軽くなるものですが、素早い対処を要するこれらの危険な腰痛では、じっとしていても痛みが引かない傾向があります。また腰痛だけでなく、発熱や足のしびれ、失禁といった症状を伴う場合も、すぐに診察を受けたほうが良いケースです。

数字で見る腰痛


腰痛の予防と治療
先に挙げた大動脈解離などによる“危険な腰痛”の治療は専門的な話になるので、ここではより一般的な頻度の高い腰痛の予防と治療についてお話しします。

「一般的な腰痛」として、比較的若い方に多いのは椎間板ヘルニアです。脊椎は椎体というブロック状の骨が上下に積み重なり、お互いの間を椎間板という柔らかい組織がつないでいます。背骨が全方向に柔軟に曲がるのは、椎間板によるこのような構造のお陰です。その椎間板の一部が飛びだして、背骨の中を通っている神経を圧迫するのが椎間板ヘルニアです。

高齢者では、骨粗しょう症のために脆くなった椎体が圧迫骨折した場合や、椎間板が磨り減ったりして起きる変形性脊椎症、脊椎の中の神経や血流が悪くなる脊柱管狭窄症などによる腰痛がよくみられます。これら整形外科的な疾患(主に骨に起こる病気)に対しては、病状や年齢などを考慮して手術が勧められることもあります。

しかし腰痛を訴える患者さんは、実際にはこれらの病気が該当しないことが少なくありません。医学的にはそれを「非特異的腰痛」「腰痛症」といったりします。要は、原因がよくわからないということです。

このような場合、いわゆる痛み止めの貼り薬や飲み薬を用いたり、コルセットを付けたり、あるいは牽引やペインクリニックなどによって、対症的に痛みをコントロールしていくことになります。こうした治療に並行して、毎日、短時間でも腰痛体操を続けると、次第に効果が現れてきます。腰痛体操は自己流でなく、医師に相談のうえ行ってください。

また、ふだんの生活の中に腰痛の原因が隠れているケースが少なくありません。日常の何気ない動作が腰に負担をかけてしまっているということです。荷物を持ち上げる時は、たとえそれが軽い荷物であっても、いったんしゃがんで手元に引き寄せてから立ち上がるようにしたほうが良いでしょう。また、炊事や食器洗いなどで立位を続けるときには足元に台を置いて片足を乗せ、体重を前後に分散させるようにします。掃除をするときは前屈みにならないように、掃除機の柄を伸ばして掃除します。

そのほか、柔らかすぎる寝具(ふとん)や、かかとの高い靴なども腰痛を起こしやすくしますので、チェックしてください。

さらに詳しく知りたい方は
日本整形外科学会
腰痛ドットコム(主婦の友社)
病気別BEST100サイト【腰痛】
(2009/08/24)
(ku)

正しく知ること、まずはそこから。

糖尿病や高血圧などの生活習慣病をはじめ、中高年の方に発症するリスクが高い病気について、その原因・症状・対策などをご紹介します。

 糖尿病  高血圧   脂質異常症(高脂血症)   が ん
 心筋梗塞  脳梗塞   骨粗しょう症   白内障  歯周病
 痛 風  COPD(慢性閉塞性肺疾患)   C型肝炎   胃潰瘍
 うつ病(気分障害)  緑内障   喘 息(ぜんそく)   狭心症
 関節リウマチ  脳出血   メニエール病   インフルエンザ
 更年期障害   ED(勃起障害)   花粉症
 過敏性腸症候群   加齢黄斑変性   帯状疱疹
 腰 痛   過活動膀胱   胃食道逆流症   胆石症

乳がん治療と乳房再建の情報ファイル
大人の健康生活ガイド facebook
更新情報配信中!
あなたの年代の“平均余命”
知っていますか??
お住まいの地域の「健康リスク」
“死因別死亡率”
病気別ガイド - 原因・症状・対策 -
あなたの脳は大丈夫?

第11回 読み書き「難読漢字・花偏」

難読漢字の読みに挑戦する問題です。何故そのような漢字になったのか調べてみるのも脳の活性化につながります。(2013/2/20)

 続きはこちら