血糖値とは、血液の中の糖分(ブドウ糖)の濃度(濃さ)のこと。健康な人の血糖値は食事の前の空腹時で80〜110ぐらいです。食事をとり、胃腸で食べ物を消化吸収し、ブドウ糖が血液の中に入ってくると、血糖値は高くなります。しかしそれでも、上限は140ぐらいです。血糖値がこれよりも高い状態を「高血糖」といいます。そして、その高血糖が続いている状態が、糖尿病です。
血糖値が極端に高い場合には、命の危険もあるので緊急治療が必要です。しかし、糖尿病の患者さんがそのような危険な状態に陥ることはめったになく、通常はほとんど症状に現れない程度の高血糖です。症状が現れないのにもかかわらず、からだの中では知らず知らずのうちに、高血糖の悪影響がじわじわと広がっていきます。そして何年かたつと、「合併症」と呼ばれるさまざまな病気や身体の障害が現れます。
例えば、失明することもある糖尿病網膜症。週に約3回、半日がかりで透析を受けないと生きていけなくなる糖尿病腎症。手足のひどいしびれが続いたり、全身にさまざまな影響が現れる糖尿病神経障害。これらの合併症を起こさないために、糖尿病と言われたら、血糖値が高くならないように、いつも気をつけておく必要があります。それが糖尿病の治療です。


①の「血糖値が高くなるようなことを控える」とはどういうことかを具体的にいうと、食べ過ぎや飲み過ぎを控えるということです。血糖値は、口から入った食べ物・飲み物が胃腸で消化吸収されブドウ糖になり、それが血液の中に入っていくことで高くなるのですから、食べ過ぎや飲み過ぎは、直接的に血糖値を高くする一番の原因と言えます。適切な量で、栄養バランスの良い食事をとることが、糖尿病の予防と治療につながります。
②の「血糖値が高くなりにくい体質に改善し、それを維持する」とは、血糖を効率良く利用できる体質にする、ということです。そもそも血液中のブドウ糖「血糖」は、全身の細胞のエネルギーとして利用されるために存在しています。血糖が細胞に入り込みエネルギーになる過程は、「インスリン」というホルモンによってコントロールされています。
肥満、とくに内臓脂肪型肥満では、インスリンの働きが出にくくなり(インスリン抵抗性)、血糖値が高くなりやすくなります。逆にインスリンが働きやすい環境(非肥満、筋肉体質)では、血糖値は高くなりにくくなります。
インスリンの働きを良くするには、肥満を防止し、体重を適正にコントロールすることと、歩行、体操、筋肉トレーニングなどの運動を積極的に行い、常日頃からだをよく動かすことです。
糖尿病ホームページ(厚生労働省)
疾患情報ナビ:糖尿病(アステラス製薬)
(ku)











