痛風発作の激しい痛みは数日間続き、手当ての有無にかかわらず、やがて治まってくるのがふつうの経過です。このため患者さんの中には、発作の原因である「高尿酸血症」を治療せずにいる人が少なくありません。高尿酸血症そのものは、全く自覚症状がない病気だからです。
高尿酸血症とは、からだの新陳代謝で発生する老廃物である「尿酸」が増え過ぎている状態です。 尿酸コントロールには「6-7-8のルール」が適応されます。8以上は多くの場合、薬物治療が必要で、6以下をめざします。そして7以下は正常、7を超えると高尿酸血症です。
高尿酸血症のために体内で結晶化した尿酸は、関節や腎臓などに溜まります。関節に溜まった尿酸の結晶が痛風発作の原因となります。痛風そのものは短期間で治まっても、高尿酸血症を治さないことには体内の尿酸結晶はそのまま存在し続けます。
その結果、痛風発作が再発したり、腎臓中の尿酸結晶が原因で腎臓病になったり、尿路結石ができたりといった、さまざまな合併症が起こります。また高尿酸血症の患者さんはたいてい、メタボリックトンドロームに該当し、動脈硬化が進行しやすい状態にあります


尿酸値を下げる具体的な方法の第一は減量です。高尿酸血症の患者さんの多くは太り気味で、その患者さんが減量すると、尿酸値も下がります。尿酸値だけでなく、治療前に異常値を示していた可能性が高い血清脂質値や血糖値、血圧も改善します。このような効果は、すべてメタボリックシンドロームの改善、動脈硬化の抑制につながります。
減量のためには、適切なカロリーで栄養バランスのよい食事をとること、そして適度な運動を続けることが欠かせません。なお、運動の強さが強過ぎると、逆に尿酸値が高くなるので注意してください。
減量に加えて、尿酸値を上げない工夫も必要です。例えばアルコール(とくにビール)を飲み過ぎない、体内で尿酸に変わる「プリン体」の多い食べ物(レバーなど)を食べ過ぎない、水分をよくとるといったことです。
なお、治療を始めて尿酸値が変化(下降も含む)しているときは、痛風発作が起きやすくなります。発作時には医師に処方された薬を飲み、対処してください
うらりねっと(日本ケミファ)
(ku)











